フルートはエアリード楽器です。
金管楽器は唇をマウスピースに付けて振動(バズィング)させます。
木管楽器のうち、リード楽器(クラリネット、オーボエ、ファゴット)は唇でリードを咥えてリードを振動させます。
フルートだけは、唇が楽器に触れる事がありません。空気の振動が直接音になります。
これで、エアリードと言われています。
唇のみで歌口を作らなければならず、
(その穴の高は1mm程、音の高さによって0.1単位で変わっていきます)
口の周りの筋肉の柔軟性、唇自体の柔軟性が
要求されます。
唇の形も、ある程度フルートに向き不向きがあると言われています。
基本的には、あまり厚い唇(特に上唇)はフルートに向かないと聞いています。
私自身の唇は、薄くは無いです〜。
ですが、なんとかこうして吹いています(笑)
そして、前述の話を打ち砕く様なフルーティストがいます。
JAZZフルーティストのヒューバート・ロウズです!
JAZZフルートというと、スモーキーな音色でクラシックとは全く違うと思われますが、
ヒューバート・ロウズの音色はクラシックに近い音色です。
アルバムもその音色でクラシックの名曲をJAZZやフュージョンにアレンジしています。
アフリカ系アメリカ人の彼の唇はとても厚いです。
厚さよりもその柔らかさが何より重要なのだと実感します。
モイーズの言葉で、
「上唇はまるでスカートのようにふわっと覆って」というのがあります。
今日も自分の唇の為に鏡と睨めっこですね^_^