左手の思い出

2024年10月29日 12:04

たかが持ち方、されど持ち方

今日は、フルートの持ち方の話です。
第一回は左手の話。


以外と知られていませんが、
フルートは持つ(構える)事自体がとても難しい楽器です。

横に構える楽器は他ではありません。
リード楽器の様に親指を支えるパーツ(名前分からないのですが)も、
首から下げられるストラップもありません。


よって、はじめられた方々は、大抵楽器を保持するのが難しく感じます。


大体、最初は学校の部活動で始められる方が多いと思いますが、
自己流でやってきてしまうと、
かなりの割合で、持ち方に変な癖がついてしまっている事が見受けられます。



かく言う私もそうでした。

子供の頃、悪い癖を直す為に
左手にガーゼとテープをぐるぐる巻きにして正しい形に矯正させたのを、懐かしく思いだします…笑


良く目にするのは、
左手の手首が真っ直ぐになり、薬指・小指がキーから離れた状態になっている事です。
それにより、親指の運動性も阻害してしまいます。


ピアノと同じ様にフルートも卵を掴む様な形で楽器の上にあるのが理想です。

その為には、手首の角度が重要になります。

そうすると、薬指も小指も常にキーの上にあり、
親指も自由に動かす事ができます。



たかが持ち方ですが、

これが、指全体の運動性から、音色の安定性までに影響してきます。


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