大人になってから(特にこの20年位)小説を殆ど読んでいなかったのですが、
生徒さんとの会話をきっかけに、ちょっと読んでみよう!と思いました。
ドラマも映画も見ない私が、果たして久々のフィクション。しかも、小説(活字)…。
果たして最後まで読めるのか、どうか…
気がついたら読み終えてしまいました!
夢中になって読んでしまいました。
ネタバレにならない程度にお話すると、こちらの小説は高齢者ドライバーの死亡事故を題材にしています。
何年も前から度々ニュースになりますが、アクセルとブレーキの踏み間違いによる事故など、最悪犠牲者が出る事もありますね。被害者家族は計り知れない悲しさとやり場の無い怒りに人生を狂わされ、加害者もまた残り少ない人生を後悔と懺悔の日々に変えてしまいます。
ただこの小説、それだけでの話では無い…伏線がチラチラ現れて、ページを捲る手が止まらないです。
福井県の山奥の過疎地の村を舞台に、慎ましくも助け合って暮らして来た村人、その異常なまでの結束感、他者からは到底理解し難い価値観など…
本当に、現代にもこんな場所あるのかな?とは思いましたが、そこは小説。しかし、一昔前なら色々な風習が田舎にはあったでしょう。
そんな村人達の思いが折り合っていきます。
最後は、えー!そうなんだ〜⁈って感じでした。